《実際には、文章を書くというのは100を1にする作業だ。—文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこいてんじゃねえ! http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130505/1367763730 》
実際に、その稼業についているひとほど、実感することかもしれません。大量の情報を仕入れて、それを取捨選択して、絞り出す感じです。
で、その取捨選択の方法が文筆家の個性なのですよ。ダイナミックに捨てていくタイプもいれば、ちまちまと砂粒ひとつを拾うタイプもいるわけです。
ぼく自身はライターとしては後者のタイプだったわけです。これは理系学部でガンガンレポート書いたり、あとは論文とか海外の記事翻訳をやってて、その影響ですね。いまでもそれが得意です。
が、編集の仕事をするようになってから、読むときのスピード感を重視して、バッサリと切る感覚を覚えました。ものすごい雑駁な説明をすると、読者が読むものは「本文」ではなくて、「見出し」と「キャプション」だという感覚でしょうか。要は、見出しとキャプションで、プロットを見せてしまうという方法ですね。
設計図をしっかり作っておけば、伝わる人には伝わると割り切るようになりました。委曲を尽くして、どんなに説明しても、伝わらない人には伝わらな
いし、長くなるだけで徒労になるという感じです。PL法的なエクスキューズは入れますがw
あと、誤解されそうなんですが、短い文章ほど書きにくいです。400字と800字と1600字の記事を書けといわれたら、1600字がいちばん楽だと思います。400字は1600字の3倍くらいの時間がかかりますね。
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