2013年5月21日火曜日

いまはそんなに貧乏なのか問題

「若者には金が無い」ということが、世間一般的には決して「常識」ではないという現実 - yuhka-unoの日記

半分は同意なんだけど、半分は必要ないものにコストかけてて「お金がない」と言ってるひとも多いので、なんともいえないです :) 少なくとも昔よりもいろんなもののコストが下がっているので、「お金がない」と言ってるわりには、そんなに貧乏にも思えないのですよ。前にdankogaiが貧乏系を標榜する若手の集りにいったら、全員がiPhone持ってて、それで貧乏を自称するのかと笑ってたけど、そんな感じです。

あとこの手の若者貧乏ネタで、かならずバブルの話が出て来るけど、バブルが云々というのはやっぱりファンタジー過ぎる。バブル時代に政令指定都市で学生だったけど、地方はぜんぜん潤ってなかった。コンビニのバイトの時給なんて350円だったし、1週間の生活費は1000円くらいにおさえていた人も多かったんだよ。なんかバブルの恩恵にあずかった人たちが、あの当時は日本中の全世代にお金があったと喧伝してるようで、実態はぜんぜん違ったと思う。バブルは東京・大阪・名古屋が中心で、実質的にはその余波が来る地方があった(そして余波が来ない地方のほうが多かった)という感じだと思う。

前もそんな話をしていて、関東の人はそうじゃないと言うんだけど、ちょうどその時期に長崎→福岡→仙台と暮らした身としては、そんなに潤ってる人は多くなかったよ。

んで、補足しておくと、バブルの時期のお金ってのは基本的に「社用」であったこと。社会人が会社のお金で飲み食いしていて、それが景気浮揚的な効果を持っていたの。なので、会社が多い都市が潤いやすい傾向があって、それが個人にまで回ってくるのは、ほんの一握り。政令指定都市で、そういう感じなので、そうじゃない田舎だと、まあバブルってのは想像上の世界なのだったと思う。

ついでに当時の若者はけっこう海外に行ってたという言説も半分はまやかし。80〜90年代はたしかに円高だったけど、レートなんて今より安いんだよ。180円くらい。海外行く子って、時給300〜400円のバイトをいくつも掛け持ちして、生活コストを切り詰めて、お金を貯めていた。電話ない子も多かったし。経済学の用語でいうと、お金の使い方に関して「選択と集中」を行なっていたのだと思う。

てのを考えると、いまは欲望が多くて、その小さな欲望を満たすために振り回されている子も多いのだろうなと思ったりもした。

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